私がどれぐらい虫が苦手かというと、数メートル先のミミズ(以下M)の存在を察知して歩くルートを変えるのは当たり前、そのMに気付かず、近くを通ろうとする人(知人ではない)に、「あ!そこにMいますよ!」と謎の注意喚起をしてしまうほど。
これについては、中学の時に理科の実験中、クラスの男子(懐かしい響き)がふざけてMを投げつけてきたのがトラウマではあるのやけど、それ以来なのか、どうも虫が駄目になってしまった。
その私が、その私が、今、ダンゴムシを育てている。
理由は言わなくても分かると思う。
「お母さん!僕、ダンゴムシ触れるんだよ!ほら!」と手のひらいっぱい笑顔いっぱいで見せてきた息子に対して、私は「すごいやん!自分で捕まえたんや!すごいー!」と言った記憶はあるけど、ちゃんと笑っていたかは全く自信がない。
「僕が育てる!」と言った息子はまだ4歳で、毎日その熱意は変化する。
私は出来る限り、参考画像が出てこないように注意しながら、好物を調べ、好む環境を調べ、私がその環境をキープすべく、毎日、目を極力細めながらお世話を続けている。
日々母親として頑張れているかは自信がないが、これだけはもう、大きな声で褒められても、絶対に謙遜しない。
私が、虫を育ててる。
褒めて欲しい。