れもんウォーターを取ろうと、冷蔵庫の前にかがんだ時に、当たり前のように毎日貼られてるこの手紙に気付いた。
何年前やったかな、ユニット時代、私がまだステージの経験もそんなにない中、300人が集まってくれたロックの箱で、フルバンドをバックに20曲以上歌ったワンマンライブがあったんよ。
プレッシャーと、練習のしすぎで、1週間前に身体をこわして、お医者さんからストップがかかったんやなぁ。
バイトも歌も駄目!って。
そんな時にもらった手紙、そして、大量のお米と野菜。
一人暮らしの私にとって、食事は二の次やったのです。
忙しくて、2時間3時間しか寝れんのに、ご飯も駅のホームでおにぎりを食べるぐらい。
やけど、ライブが不安やから、歌いまくる。
そんな生活で、一気に身体にきてまって、ストレスと寝不足で、胃がおかしなことになっとった(笑)。
この手紙をくれたのは、今仙台の被災地で、避難生活を送ってる優しくて超明るい女の人。
とにかく食べて元気を出しーと持ってきてくれたんです。
この嬉しかった気持ちと、身体大事にしなあかんのやと、初めて気付いた気持ちを忘れないように、冷蔵庫に貼っとったんです。
ご飯ちゃんと食べれとるかなぁ。
大好きなお酒は、飲めとらんのやろうなぁ。
変わらず笑っとるかなぁ。
何かしてあげられないものかと、冷蔵庫の前でかがんだまま、固まってしまいました。
もう少ししたら、またみんなの前で歌が歌える。
彼女にもまたライブに来てほしい。
いや、歌いにいきたい。
みんな、今日も寒いけど、元気にしとる?
笑顔でおってね。
頼むよ
良子