【和解】
叱ることが続くと、いつの間にかどうして叱っていたのか分からなくなって、最初は息子の為だったはずの叱りが、親である自分の為の叱りに変化してしまっていることに気付く。
親だって人間だから、途中からは自分が悪かったと思っても機嫌をすぐに直せないこともあり、こんなに3歳児との和解に悩むなんて、自分でも笑ってしまう。
そんなイライラMAXの私には、自分の心を落ち着けられて、かつ息子から心を離さない絶妙な「やること」がある。
それは、絵本の修理。
もうこれは、この時のために、普段はあえて直さないと言っても過言ではない。
叱られて、ちょっとしょんぼりしながら、また次叱られる為のいたずらを考えている(ように見える)息子のそばに、ただ座り、ビリビリになった絵本を片っ端から修理する。
この本はあの時に買ったなぁ。
このページでいつも笑うなぁ。
好きなページが全部ビリビリやなぁ。
不思議と、絵本が元に戻る頃には、私の機嫌も元通り。
そんな私を見た息子は、安心して、次のいたずらを仕掛け、わがままを言ってくる。
わがままばかりだとイライラしちゃうくせに、わがまま言われると安心する。
3歳児よりお母さんの方がよっっぽど面倒くさい。