朝夕、涼しい時間を見計らって散歩に出かけます。
息子にとっては初めての夏。
太陽の眩しさに首をすくめたり、蝉の大合唱を不思議そうに目で追いかけたり。
私が教えなくても、小さな身体で、小さな目と耳で、一生懸命に夏を感じているようです。
公園で抱き上げた時、西日に照らされた私と息子の影がすごく濃くて「これが夏やよ〜」と話しかけると、キョトンと私を見上げる息子。
その顔を見て、あぁ私にとっても息子と過ごす初めての夏だったわと気付かされました。
……
この夏、息子への初めての手作りは帽子になりました。
ミシンが無いので手縫いですが、チクチクと夜なべして何とか形になりました。
慣れない裁縫で、強引な縫い目が目立ちますが、息子にかぶせてみたらニコニコと笑いかけてくれたので、その粗さも含めて上出来です。
故郷に帰れない日々が続いて、寂しさもありつつ、今年もまた、忘れられない夏になりそうです。