信じられない。
料理は嫌いではないが、得意でもない。
昔からそう、こだわりは特に無くて、とにかく時間をかけたくない。
出来れば30分以内に、出来たてのご飯を並べてあげたい。
ちょっとした食材は基本手でちぎるし、早炊きの炊飯器を待っていられず、鋳物鍋で炊いている。
「料理は片付けよ」という母の名言は今でも頭に焼き付いていて、料理が終わる頃には、出来る限り洗い物は済ませている。
子供が生まれてからは、出来れば栄養のあるものを、とも考えるが、もともとこだわりのない私が、4歳1歳を前にした戦いのような日々の中で、そんなこと実現するわけがない。
実は、娘が保育園に入る時、慣れない環境に飛び込んでいく、あまりに幼い娘を見て、私も何か新しいことをひとつ取り入れようと決めた。
待っていたかのようなそのタイミングで、ママ友から麹を教えてもらう機会があった。
一緒にヨガでお世話になっていたあいこ先生のレシピで、自分で麹を仕込んで、発酵させるという。
どう考えても丁寧生活過ぎるし、どう考えても私には無縁だったそのレシピを見た時、娘のことを思い出した。
新しいことって、これなんかな?と。
半信半疑どころか全信全疑で、始めてみた。
きっと一度で辞めてしまうだろうと思って始めた麹生活。
気付いたら、もう仕込むのは4回目だ。
これまで、色んな調味料(こだわり無し)を駆使していた料理が、ほとんど、これ(塩麹/醤油麹)だけで済むようになった。
保存期間の短いドレッシングも、買わなくなった。
身体に良いことはもちろんだが、何より、面倒くさがりで、何としても30分でご飯を完成させたい私の味方なのだ。
肝心の子供達はというと、めちゃくちゃ食べてくれる。
生野菜苦手な息子が、きゅうりに生の醤油麹を付けて、バリバリ食べてる姿を見たら、もう感謝しかない。
あいこ先生、ありがとう。
ママ友達、ありがとう。
夏は発酵が早くて、何だか香りも強い気がする。
こんなことを知れたのも、みんなのおかげだ。
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